妊娠した。何月かわからないが、カレンダーの1日のところに『出産予定日』と書いてある。父が書いたらしい。しかし、予定日を過ぎても生まれる兆しがない。腹痛はあるのだが、陣痛はない。そういえば病院で診てもらっていないことに気がついた。もしかしたら妊娠していないのかもしれない。じゃあこのおなかの膨らみは?ただ太っただけ?不安を抱えて婦人科を受診する。診察室を出たところに新生児室があり、祖母がわたしのこどもを探している。わたしはきびすを返し非常口に向かう。わたしを追いかけてきた母に「妊娠していなかった」と告げる。腹痛は続いている。病院からの帰り道で友人と合流する。話しながら夜道を歩く。雨が降っていて、夜道は暗い。暗い道の先に明るい光が見える。コンビニがある。わたしたちがコンビニに入ると、店長が「1時で閉店だ」と言う。時計を見ると1時を少し回ったところだったが、店を閉めるのを待ってもらえることになった。わたしは買い物かごを持ち、いろいろな商品を選別する。飲み物のコーナーと缶詰のコーナーで長い時間迷い、かごの中は飲み物と缶詰とカップメンでいっぱいになった。それでもなお商品を選んでいると、店長に「そろそろ帰ってくれ」と言われる。時計を見るとすでに3時で、一緒に来た友人はもういなかった。わたしはかごを持ってレジに行き、とても背の高い女の店員に会計をしてもらう。その女店員がバーコードを読みとっている間、ずっとその女店員の赤いマニキュアを見ていた。

そんな夢をみた。夢の中でカレンダーや時計をみるのは珍しい気がする。落ち込むとコンビニで必要のないものを無意味に買い込んでしまう癖があるのだけれど、(主にお菓子だったりするのだけれど)、夢の中でもそれは変わらない様子。妊娠していなかったことを知ったわたしは絶望していた。妊娠していないのにおなかだけ膨らみっぱなしじゃあ確かに絶望するだろうけれども。